【発表・受賞】学部4年 田中君が研究内容を情報処理学会 第80回UBI研究会で発表しました – ‘ CO2センサを用いたバス内の置き去り検知 ’

学部4年 田中君が研究内容を情報処理学会 第80回UBI研究会で発表しました.また,本研究成果は,UBIヤングリサーチャー賞を受賞しました.

発表概要:近年,スクールバス内における幼児の置き去り事故が多発している.複数企業において置き去りを検知するシステムが開発・販売されている一方で,それらのシステムに用いられているセンサには死角やプライバシ侵害等の問題が存在する.そこで,本研究では,死角が少なく,プライバシ侵害の懸念がないCO2センサを用いた置き去り検知システムの構築を行った.実験では,成人男性5名を対象に,8台のCO2センサを設置したマイクロバス内において,乗車時や置き去り時を想定した環境下でのCO2センサデータセットを作成し,複数の機械学習モデルの構築,及び精度の比較検証を行った.自作データセットを用い,被験者の置き去り位置とCO2センサの値の関係性について調査したところ,CO2センサと置き去りにされた被験者との距離や向きに関連して,CO2濃度の分布が変化することを確認した.置き去りにされた被験者から最も遠いセンサにおいても,CO2濃度の変化が見られ,CO2センサを用いた置き去り検知の可能性を示した.また,窓が開いている状態での置き去り検知可能性を検証した.