博士課程2年 濱中君らの研究「ライフログサービスにおける行動変容に向けた適応的プッシュ通知型情報提示手法」が情報処理学会論文誌に採択されました.
概要:
食事や運動・睡眠などのライフログを記録し,アルゴリズムやAIによるアドバイスを提供する会話型健康アプリケーションにおいて,ライフログの継続的な入力は重要である.本研究では,継続的入力を促進するため,プッシュ通知ベースの情報提示手法を複数設計し評価した.(a)個人の制御焦点状態に基づく文言調整,(b)物理的行動の切り替えに基づくタイミング調整,(c)これらの複合的調整という3種類の介入手法を設計し,417名の実験参加者を対象に24日間の実証実験を行った.アプリケーションの起動回数,プッシュ通知の開封回数,およびライフログデータの入力回数を評価指標とし,行動変容への効果として検証した.結果として,プッシュ通知のタイミングと文言を調整した2つの手法が,アプリケーションの起動回数において統計的に有意な効果を示した.
濱中智己, 坂本一憲, 佐々木由樹, 水野慎一郎, 川崎康紀, 佐々木航, 中澤仁 and 大越匡, “ライフログサービスにおける行動変容に向けた適応的プッシュ通知型情報提示手法,” 情報処理学会論文誌, 2025. (To appear)

